作成者: madokajee

ENDLESS WALTZ

ENDLESS WALTZ。 あれはもう20年近く前の本だよね、ジャズ界の鬼才・阿部薫と、その彼女にして元作家の鈴木いずみを描いた衝撃作だった。私はまだまだ若かったから、あの強烈な世界に惹かれて、いつ...

魔法のくすり

  日曜日の電車は混雑していて、乗り込んですぐに空いている席を探したけれど座れなかった。きっと30分くらいなんとかなる。なるなる、なるなる大丈夫。イヤフォンを耳にしっかりと突っ込み、思い切り...

空へ帰っていく女

こんな雨の中で何をしているのかって?ここから雨が降るのを眺めながら止むのを待ってるの。 えっ、中へ入って待てって?ううん、いいの、ここで待ちたいの。この時期の雨は寒くもないし、涼しくてちょうどいいくら...

生け贄

  「やりたいことのためなら、自分を含めて何を犠牲にしてもいいと思ってる」 彼は、言った。 彼は創る。 創る以外のことは全て切り捨て、全神経を張り詰めて、徹底的に孤独となる。それはさぞ苦しい...

饒舌過ぎる寝言

寝ていて寝言を発して、自分でびっくりして起きることはありませんか?私は最近それに悩まされています。熟睡していて「はっ!」と起きるくらいの一言ならいいのですが、自分でも長々と寝言を言っていることがわかり...

見えない水槽

私はいつの頃からか水槽の中にいる。音も聞こえない透明な水槽に閉じ込められ、毎日水槽の中からぼんやりと外の世界を眺めている。 水槽の存在を外の人達は全く知らない。水槽の中に私が閉じ込められていることにも...