そこにはなんの躊躇もない-1-imaginary number
部屋に鍵を掛けながら
帰ることない予感がしてる
さよなら、さよなら、もうバイバイ
迎えの車はもう来てる
おーーーきな白のボストンバック
あれもこれもが詰まっているよ
さわってみたなら木のスプーン
アイスクリームに付いてきた
そこはいちめん ”白” の世界
”白” い道路に “白” い空
目の前には二階建ての白い家
垣根を越えて入っていくよ
わたしの家ではないのだけれど
そこにはなんの躊躇もない
あちらとそちらを隔てる膜は
まるで等しい浸透圧
階段を上がれば男の子
にっこりとした
まだちいさな
約束をしていたね
だれかは知らないわたしたち
左の部屋から、右の部屋へ
早く鏡を移さなきゃ
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