僕の金魚【小説】

  しらす干しのパックを瓶に空けていたら、小さなタコが混じっていた。 面白がるだろうかと、金魚に与えてみる。金魚はタコを受け取るとしげしげ見つめた。用心深く足を口にふくむと、あとは一気に頭ま...

6×6(Six times Six)

 ヤシカフレックスの正方形の薄暗いファインダーには、もう彼女は映らない。  当たり前の風景を逆像で映すファインダーから顔を離し、からっぽのキャンパスを見渡す。  熱気を帯びた空気に混じって響いてくる踏...